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SPQR(スポール)/時計企画室コスタンテ
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組み立てだけを日本でやっても、国産とはいえない。
日本のものづくりの、職人の気質を感じてほしい。
それは、誰もが使えるものでなければならない。
値段が膨れ上がる、不必要な装飾はいらない。
こだわるべき点をきちんと見据えてこそ、安価でもオーナーを満足させることができる。
時間を確認する目的なしにその時計に往生はない。
視認性を犠牲にしたデザインは、SPQRにとって何の意味もなさないからだ。
単に見やすいだけでなく、デザインでさらに見やすくする。これが彼らの流儀だ。
コラボレーションは、単に面白いものを作るだけではない。
新しい要素を加えることで、時計自体の価値観が高まらなければ双方にとって意味をなさない。
ここに選ばれた馬具メーカーのブライドルレザーは、
植物タンニンでなめされた、レザーを愛する者にも魅力のある“エイジング”が楽しめる逸品だ。
SPQRの「パワーリザーブ オートマチック モデル」に採用されているブライドルレザーは、このぶ厚さがとにかくワイルドで、シンプルなケースといいコンビだ。
レザーの厚さはなんと4ミリ!ほとんどカバン用だ。
丁寧に使えばまず一生切れることはないだろう。
コバ(革の切り端部分)の処理も丁寧に磨かれている。
この厚さゆえに、エイジングもひときわ面白みがあるというものだが、新品~1ヶ月はエイジングに没頭いただきたい。
新品の状態だとかなり固く、ベルトが腕の形に馴染まず少々不恰好だからだ。
エイジングにはプロも愛用する、ラナパー レザークリームをオススメしたい。
ステッチワーク、貼り合わせるレザーの厚み加減など、私たちが普段気にも留めないところに職人の技がある。手に入れた後、じっくりとご覧をいただきたい。